症状別の施術例
67歳 女性 F様
発症した状況
数か月前から歩行時に左膝関節が痛み始め、階段の上り下りが難しくなった。
病院を受診し、画像診断により変形性膝関節症と診断され、経過観察となった。
施術内容と経過
大前提として変形性膝関節症に限りませんが、専門の病院への受診や診断は非常に重要となります。その中で手術適用にならず、経過観察となったものの症状が残存しているものが施術可能な範囲となります。
徒手施術や鍼灸の施術によって、変形した骨の形を変えることはできません。しかし、膝関節にも様々な動きがあり、その動きを良くすることで痛みの症状が緩和する可能性があります。
今回のご相談いただいた症例では、膝関節を伸展する(伸ばす)筋肉である大腿四頭筋の緊張、膝関節に向かう伏在神経、股関節の動きに対して徒手施術や鍼灸施術を用いることで痛みの緩和へつなげることができました。
先に述べた施術の部位は一部ですが、実は私の施術の経験では、レントゲンなどに写らない組織(筋肉や神経など)が原因で痛みを引き起こしていることも少なくありません。変形がある場合は痛みを引き起こす可能性は上がりますが、反対に変形があっても痛みが無い方もおられます。つまりはその方の身体の各組織に対して最適な環境ができれば症状は発生しにくくなります。
同様のお悩みを抱えておられる場合は、炎症などが存在する場合もあるため、可能な限り早期に対応を検討いただけると良いと思います。