症状別の施術例
30歳 男性 G様
発症した状況
朝、ベッドから起き上がって床に立つときに両足底が痛む。
しばらく歩いたり動くと痛みは軽減するが、その後再びだるいような感覚と痛みが発症する。
施術内容と経過
足底腱膜炎は字の通り、足底の腱膜に炎症が起こります。繰り返しのストレスが加わることで足底腱膜に傷が入り、炎症が起こります。長時間の立位や歩行を伴った仕事、スポーツを頻繁に行う方に多い症状です。
年齢や場合にもよりますが、長期に症状が続くと、踵骨(かかとの骨)に骨棘ができる場合もあり、可能な限り早期に施術が必要な症状です。
今回は、普段歩行したり長時間立つ姿勢が多いといったお仕事をされておられるケースで、両方の足底に痛みが出ている状態でした。
足関節の可動域が狭く、腓腹筋の緊張が見られました。腓腹筋はヒラメ筋と共同でアキレス腱を構成し、その後足底腱膜となります。そのため、腓腹筋やヒラメ筋の緊張は足底腱膜へ影響を及ぼします。足関節のみではなく、膝関節、股関節の可動域を確認し、足底が床に接地した際の床反力を吸収する可動性が必要です。
緊張した筋肉に対しては徒手施術を行い、足底腱膜に対してはテクニカ・ガビランを用いました。足底腱膜炎を発症すると、腱膜の繊維の配列が乱れる場合があり、イメージとしては皺の入った布のようになります。この状態を整えることも重要になるため、テクニカ・ガビランが適しています。
現在は症状は改善し、痛みの無い状態になったといっていただいております。今後は再発予防の段階となります。