症状別の施術例


13歳 男性 Y様

発症した状況

サッカーの試合でドリブルをしていてステップを踏んだ際、右ふくらはぎが痛んだ。
病院を受診すると、肉離れと診断された。
学生の方は休息がうまく取れていない方が多く、オーバーユースによって肉離れのような怪我を発症してしまいます。また、具体的にどのようなケアをご自身ですると良いかをご存じでない方も多いのではないでしょうか。所属している部活動や、チームの環境によってケアに費やす時間や内容も違うと思いますが、一度ケアの重要性に目を向けていただければと思います。

施術内容と経過

来院された際は受傷の3日後であり、少し熱を持っている状態でした。炎症が起きている可能性があるため、まずはアイシングを行いました。
肉離れが起きたのは結果であり、そこに負荷がかかりすぎてしまう状態にあったことが考えられます。お身体の評価をすると右足首を過去に捻挫したこともあったようで可動域が狭く、股関節も動きの悪さが見られました。
炎症が治まるまでは患部に強い施術は行わず、およそ1週間を越えた頃から患部への直接の施術を増やしました。徒手施術とテクニカ・ガビランを用い、傷ついた筋繊維やその周囲の環境を整え、回復を促しました。足首、股関節などにも施術を加え再発しにくい状態を目指します。
週3回通院いただき、2か月目後半から不安なく競技に復帰されました。
現在も週1回から10日に1回程のペースでケアさせていただいております。
肉離れは、損傷した部位の筋繊維の強度を受傷前の100%の強度に回復するのは難しいとされています。今回のケースのように学生の方は、特に痛みがなくなれば何もしないまま復帰してしまう方も少なくはありません。しかし、同部位の再受傷のリスクがあります。適切に施術やトレーニングをすることで、再び肉離れを発症するリスクは軽減することが可能です。