症状別の施術例


54歳 男性 K様

発症した状況

家族で出かけている際、200mほど歩いていると臀部が痛み出した。
しゃがんで休憩すると歩けるようになる。
病院を受診すると、脊柱管狭窄症と診断された。
脊柱管狭窄症にも様々なケースがあります。一般的には背骨一つずつの隙間が狭くなったことが言われます。狭くなった隙間をもう一度広げるようなことは難しいです。ですが、背骨一つずつの隙間は狭くなっていても症状が出ない方もおられます。つまりは、背骨の隙間の狭さが必ずしも症状を出すとは限りません。レントゲンの診断上、脊柱管狭窄症となっていても症状の原因は別である場合があります。

施術内容と経過

外観を観察すると、腰が反っているような姿勢が見られました。
しゃがんでいると症状が緩和されるということでしたので、背骨の背面が開きやすくなるような施術と、低下している筋肉の持久力を回復する必要がある状態でした。
徒手施術と鍼灸施術を用いて、背骨の横を走っている脊柱起立筋や臀部周囲の筋肉などを柔らかくし、背骨の背面が開きやすい状態をつくりました。
長時間活動することにも対応するために筋持久力を獲得する運動も取り入れます。
姿勢の維持に大切な腹部の筋肉にも運動を加えました。
1か月目は週2・3回通院いただき、2か月目以降週1回の通院をいただいております。2か月目中頃から歩く距離が伸び、3か月目中頃から普段通り日常生活を送っておられます。
脊柱管狭窄症は、症状の原因がどこにあるかを見極める必要があります。中には手術適応となる状態の物も当然存在します。判断の難しい症状ですので、どのような選択をすると良いかアドバイスもさせていただきます。